羊毛フェルトでクマ、ネコ、犬などの動物やファンアートとして何かのキャラクターを真似して作るなどで顔を作ることがあります。
顔の中でも目のパーツは表情そのものとも言えるパーツなので、どんな種類の材料を使うのか、位置によっても表情が変わるので、悩ましくなる工程の一つでもあります。
今回は羊毛フェルトでクマの顔を作る工程で、目を羊毛フェルトを使って作る方法、刺し目を使う方法で、どのようにして作っているのかを主にご紹介します。
羊毛フェルトで目の作り方や付け方のコツ
羊毛フェルトで目を作る方法を2つご紹介します。

- 羊毛フェルトで目をチクチクする
- さし目(ソリッドアイ)を使う
どちらもよく使う方法ですが、仕上がりの雰囲気が異なるのでいろいろ試してみるのも楽しいです。
羊毛フェルトで目をチクチクする
1つ目は羊毛フェルトを丸めて目にする方法です。
羊毛フェルトを使って目をチクチクと作るのは特に他の材料を購入しなくても、手持ちの羊毛フェルトで出来る手軽さがあります。
作品によっては全て羊毛フェルトで作ることで統一感が出たり扱いやすくなります。

羊毛フェルトで目を作る方法は、指先で少量の羊毛フェルトを取り、手のひらと指先でクルクル丸めます。
繊維が飛び出ないよう巻き込むように手のひらや指を使ってまとめます。

飛び出た繊維がどうしてもまとまらないときは、ハサミで切ります。

まとまったら、目を入れたい部分にチクチク刺し付けます。
まずは目の真ん中を仮止めのように刺して、次に目の淵から形を整えながらチクチク刺していきます。
目の淵、周りからチクチク刺し付けると目の形を整えやすくなるので、位置を決めて真ん中を仮止めしたら、淵から刺していくことがコツになります。
さし目(ソリッドアイ)で目を入れる
2つ目は刺し目(ソリッドアイ)を目にする方法です。
手芸用品のさし目(ソリッドアイ)を使うと、プラスチックの丸みがツルっとした質感のため、クリっとしたキュートな目になります。
さし目(ソリッドアイ)の大きさによって表情も変わるので、サイズを何種類か持っておくと選ぶ楽しさもあります。

お気に入りの目の大きさも決まってくると、サイズ指定でパックになったさし目(ソリッドアイ)を複数買うこともあります。
目を入れたい部分にさし目(ソリッドアイ)の棒部分を差し込む穴を開けます。

手芸用品の目打ちを使うと力を入れずにきれいに穴を開けることができます。

目打ちを深く刺すと穴が大きくなりますので、さし目(ソリッドアイ)とのバランスを見ながら穴を開けます。
浅めに開けて目打ちを回すことで穴を広くすることもできるので、穴にさし目(ソリッドアイ)を差してみたり調整しながら穴を開けます。
目打ちについてはこちらでも紹介しています。
さし目(ソリッドアイ)はプラスチック製の半球に棒がついたネジのない釘のような形をしています。


目の淵になる部分を羊毛フェルトでチクチクしてから刺し目を入れると雰囲気がまた異なります。

その他目になりそうな素材
上記のように、羊毛フェルトで目をチクチク作る方法と、刺し目を使ってクリッとした雰囲気の目を作る方法をご紹介しました。
その他にも、100円均一ショップなどでも販売されている「動く目玉シール」や「ボタン」などを使うことも出来ます。
「動く目玉シール」はシールタイプでも少しのボンドで付けるとしっかりと付きますし、ボタンは羊毛フェルトで作った顔に針と糸で縫い付けたり、ボンドで付けることも出来ます。

ボタンは古着からリサイクルで利用することもできますね!

動く目玉は100均などでもシールタイプで販売されています(取り扱いのない店舗もあります)。手芸や工作用品としてこちらも比較的手に入りやすいかと思います。

サイズは差し目ほどバリエーションは見られませんが、動きがある為作品がよりポップになったりアーティスティックになったり、様変わりするので試してみるのも楽しいです。
シールタイプになっているもの、なっていないものがあるので、なっていないものは手芸用ボンドで貼り付けます。
貼ってしまってからやり直すと羊毛も剥がれてしまうので、仮置きなどでしっかり場所を決めてから貼り付けるとよいかと思います。
羊毛フェルト作品で目を作る時のポイント
羊毛フェルトや差し目、動く目玉などで目を入れると、表情が生まれます。
目の位置が上下の位置や左右の間隔などちょっとだけずらしたり、ほんの少しだけ移動すると表情が変わるので、好みやイメージに合わせて仮置きや目打ちで目立たない穴を空けて、目を置く位置を決めます。
羊毛フェルトで目を作る時に、寄り目、離れ目、上に置いてみて大人っぽい、下に置いてみて子供っぽいなど、いろいろ試して仮置きをしてからチクチクとニードルで刺し固めます。



さし目(ソリッドアイ)はサイズがいろいろあるので、小さいサイズ、大きいサイズ、クリスタルアイなどを試してみると楽しいです。イメージに合うものをで選んでいきます。
穴を完全に開けてしまう前に、目打ちで小さい穴をつけて位置を決めます。
ぐっと力をいれて目打ちを刺してしまうと目立つ穴が開いてしまいますが、小さい穴だと周りの羊毛をそっと刺すだけで塞がるので修正が効きやすいです。



このようにちょっとしたバランスや位置、使う材料によって表情もかわるので、作品によっていろいろ試して楽しむことができます。
羊毛フェルトでアニメ風・マンガ風の目を作ってみた
さし目(ソリッドアイ)は小さな作品などに使いやすいですが、少し雰囲気を変えて、アニメっぽい目やマンガ風の目を作りたい時は、羊毛フェルトで作ることができます。


最初に目に使う色の羊毛を少量づつ準備しておきます。
顔のパーツの目の部分に羊毛フェルトで目を描いていくイメージでチクチク少しづつ刺していきます。
まずは色の薄い部分から羊毛フェルトを少しずつ刺していきます。薄い色部分ができたら次に濃い色の部分を、最後に一番濃い色味の部分をチクチクと刺していきます。
色の濃い羊毛フェルトを先に入れてから薄い色を重ねると、薄い色味の羊毛フェルトに濃い色味の羊毛フェルトが透けて見えてしまったり、重ねてチクチクしていると下の濃い羊毛フェルトと少し混ざってしまい、色味が濁ったようになるので、薄い色味に濃い色味の羊毛フェルトを重ねていくと、綺麗に仕上がります。
羊毛フェルトの目のパーツはどこで買うの?
上記で紹介しました羊毛フェルトの目のパーツは、羊毛フェルト、さし目(ソリッドアイ)、動く目玉、ボタンの4種類です。
いずれも手芸専門店の実店舗やオンラインショップ、100均などで購入ができます(店舗により取り扱いの有無があります)。
さし目(ソリッドアイ)はサイズも様々で、店舗により取り扱いサイズが異なる場合もあります。例えば4.5mmや5.5mmのサイズなど「 .5」が付いたサイズは大きな実店舗もしくはオンラインショップじゃないとなかなか見つからなかったりします。
0.5mmの差でも作品のイメージが変わるのでどうしてもピンとこない場合は細かいサイズ違いでさし目(ソリッドアイ)を準備しておくのもおすすめです。
目に使えるものはきっともっとあるかもしれません。
いろいろ試して楽しんで作ることが出来たらうれしいですね。
他にも試したことがある方はまた教えてもらえるとうれしいです。
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