羊毛フェルトを始めてよくある失敗として、表面がデコボコしたり毛羽立ったり、ニードルのポツポツ穴ができてしまったなど、きれいな表面にならなかったり仕上がらないことがあります。
最初に誰でもつまずくステップです。
きれいに表面を整えたり、デコボコにならないコツはありますので、そのコツをまず習得してみると、この先羊毛フェルト作品を作る時に役立つようになります。
今回は、羊毛フェルトの表面がデコボコになったり、ポツポツ穴ができてしまったりしないようにきれいに仕上げるコツと、もしデコボコになったりポツポツ穴ができてしまった失敗を修正する方法をご紹介します。
デコボコになってしまっても修正できる方法もあるので、あせらずに楽しみながら一緒にチクチクしましょう♪
羊毛フェルトの表面をきれいにするコツ
羊毛フェルトで「表面がデコボコにならないようにする 」「表面に見えるニードル(針)の穴を目立たなくする」コツを押さえておくと、きれいに仕上げることができます。
羊毛フェルトの表面をきれいにするコツは3つ!
羊毛は繊維の塊がないようにほぐしておく
使用する羊毛は繊維(スジ)の塊がないように、事前に手でほぐしておくことがポイントです。
手でほぐせない場合は、ハサミで繊維を切ってからほぐします。
あまりに細かくハサミで切ってしてし過ぎてしまうと逆に繊維が絡まらず固まらなくなるので、繊維の塊がない程度、自分の手に収まりやすい程度で大丈夫です。
ふんわりほぐしておくことで、ニードルの針もムラなく均一に刺しやすくなる為、きれいな仕上げにつながります。
最初は芯を作るイメージでしっかり羊毛をニードルで刺し固める
表面がデコボコになってしまうのは、ニードルでしっかり固めることができた部分と固めきれていない部分があるなど、ムラがある為です。
ムラが出ないように固めていくことがポイントです。
最初のうちにしっかり固めておくと、修正も効きやすいので最初が肝心とばかりにしっかり丸めて固めます。
一番最初は中に空洞が出来ないようにしっかり手で羊毛をクルクル丸めます。
手できつめに丸めてしまうと、ニードルが刺さりにくくなるので、中に空洞が出来ない程度に少し丸めてはニードルでチクチク刺し固めていきます。
ニードルはチクチクと刺す一定の動きで、ニードルを刺す羊毛フェルトを指先で少しずつクルクル回していくと、ムラなく均一に刺し固めることができます。
ニードルを刺してもふわふわすぎて刺しごたえがない場合、もう少ししっかり手で丸めます。プスプスと刺しごたえがある程度にニードルが刺さるくらいが目安です。
最初はレギュラーニードルを使用して、羊毛の繊維を絡める為にニードルの針のギザギザ部分がしっかり羊毛に刺さるように深めに刺します。
焦ると指を刺してしまったりするので、落ち着いてしっかり刺し固めていきます。
時間は少し掛かっても芯がしっかりしていると次のステップや最終的にきれいに仕上がりやすくなるので、焦らずチクチクしましょう。
しっかり芯ができると、芯を包むように羊毛を巻き付けながらチクチク固めて大きくしていきます。
芯に巻き付ける羊毛フェルトに浮きや弛みが出ないように、少しずつ回しながらチクチクしていくと浮き緩みが出にくく均一に仕上がりやすくなります。
羊毛の表面に対して垂直になるようにニードルを刺していきますが、できるだけ一定の力でチクチクすることでムラが出ずに均一になります。
深く刺したり浅く刺したり、刺し方にムラがあるとデコボコになったり作品にもムラが出来てしまうので、一定の力でリズミカルにチクチクしましょう。
表面を仕上げる頃はニードルをやさしく浅めに、細かく刺して整える
しっかりした芯に羊毛を巻き付けてチクチク刺し固め、大きくなってくると表面の仕上げのきれいさを意識しながらチクチクします。
レギュラーニードルの針先を使うイメージで、浅めに表面の繊維のみが絡むように優しく刺します。
プスプスとニードルを刺していると、表面にニードルの針の跡(穴)がポツポツ見える時があります。
針先で細かく地道にチクチクしていくと消える場合もあれば、どんどんひどくなることもあります。
そんな時は極細ニードルの針先で優しくチクチクしていくと、穴が小さく目立たなくなります。レギュラーニードルより細いので細かく繊細にチクチク刺し固めることができます。
極細ニードルは細くて折れやすいのであまり力を入れずに細かく表面をチクチク出来るので穴が目立たなくなるのです。
それでもポツポツ穴が消えない場合は、指先の指紋認証に使うあたりの部分で表面を擦ってみると羊毛の繊維が馴染みます。その後極細のニードルで細かくチクチクすると滑らかに仕上がります。
羊毛フェルトの表面の毛羽立ちを失くす方法
羊毛フェルトで作品を仕上げてから、よく見ると表面が毛羽立っている時があります。羊毛フェルトは時間が経つとどうしても毛羽立ちも出てきます。
ニードルで優しく浅めにチクチク刺して表面を整えるのも方法のひとつです。
また、小さめで先が尖ったクラフトハサミで毛羽立った羊毛繊維をカットるす方法もあります。
羊毛が毛羽立って繊維が出てしまっている表面だけを撫でるように、飛び出ている繊維を1本ずつカットするときれいに収まります。
繊維の細かい部分が落ちて、くしゃみが出そうになるので、吸い込まないように顔を近づけす過ぎないようにしましょう。
広げた紙の上でするなど、掃除しやすいように工夫すると、後片付けがラクになります。
羊毛フェルトの表面がデコボコになった失敗を修正してきれいに仕上げる方法
上記で羊毛フェルトの表面のデコボコを回避する方法として羊毛フェルトの表面をきれいにするコツを3つご紹介しました。
それでもデコボコになってしまうこともあると思います。
羊毛フェルトがデコボコになってしまった時は最初からやり直しをしなくても大丈夫です。
デコボコは均一にニードルで刺し固められていないことが原因です。
芯からしっかり固めて作ったフェルトボールと固めずに大きくしていったフェルトボールを比べてみると、同じ大きさに見えても、指先で押してみると硬さが違うことが分かります。
デコボコになってしまったフェルトボールはしっかり固めて芯にし、芯に羊毛を足して大きくしていくところから再度やり直していきます。
まずデコボコになってしまったフェルトボールは動画でもわかるように固めきれていません。一回り小さくなってもニードルでチクチクしっかり刺し固め直します。
しっかり固めることで小さくなってしまっていますので、これを芯とします。
デコボコしたフェルトボールがしっかり固めることで芯となると、再度芯を包むように羊毛を巻き付けながらチクチク固めて大きくしていきます。
ポイントは「ムラなく同じ力加減でニードルで刺し固めていくこと」を繰り返すことできれいなフェルトボールになります。
あとは先ほど記述した通り、表面のポツポツ穴ができないよう細かく浅くニードルを刺して仕上げていきます。
羊毛フェルトの表面をきれいにするコツのまとめ
羊毛フェルト作品を作っている時に、表面がデコボコになったりポツポツ穴が目立たないようにするコツは3つのポイントをおさえることをご紹介しました。
羊毛フェルトの繊維を塊がないようにほぐしておくと、ニードルをムラなく均一に刺しやすくなります。
ニードルをムラなく均一に刺すことで片寄らずに表面の仕上りも均一になります。
芯になる部分の最初は深めにニードルを刺して羊毛フェルトをしっかり固めておくと、表面がデコボコになることを防いだり、もしもデコボコになったとしても修正がしやすくなります。
ニードルの針が刺さり辛くなるほど固めてしまうと今度はニードルが折れやすくなるので、ニードルはプスプス刺さるけれど、指で軽く持った時に凹む箇所がない程度で大丈夫です。
芯をしっかり固めて作っていくと表面がデコボコになりにくく、ニードルのポツポツした針跡の穴は表面のみ浅く細かくニードルを刺すことできれいに整えることができるので、一番簡単になめらかな表面に仕上げることができます。
この3つをコツを押さえて、焦らずにチクチクしていくと表面がきれいになりますし、万が一失敗しても修正もできますので、リラックスしてチクチクタイムを楽しみましょう♪
羊毛フェルトの表面をきれいに仕上げる際にレギュラーニードルや極細ニードルを使っています。写真にある白いスポンジ台やその他羊毛フェルトをする時につかう道具などのことは別途詳しくこちらの記事でご紹介しています。
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