羊毛フェルトを初めてやってみる時に「ニードル」について疑問が湧く時があるかもしれません。
羊毛フェルトのニードルは何か特別なの?
また、羊毛フェルトのニードルも太さでネーミングが異なったりもします。
そこで今回は羊毛フェルトのニードルの種類の違いや普通針との違いについてのことと、細いため折れやすいニードルが折れてしまった場合にどうしたらいいのかなどについて体験を元にご紹介します。
羊毛フェルトのニードルの違いについて
羊毛フェルトの道具を見ているとニードルには「レギュラー」と「極細」があります。それぞれ針のまま使う場合もあればニードルに持ち手のホルダーがついて販売されている場合もあります。
レギュラーと極細とどう違うのか、作品を作る際に差はあるのでしょうか。
レギュラーニードルと極細ニードル
レギュラーニードルと極細ニードルを比べてみると、大きさと太さが異なります。その名の通り極細の方が細いです。

実物をよく見ると羊毛の繊維を絡めるギザギザ部分の数は同じに見えますが、極細のニードルは針が細い分ギザギザ部分も小さいです。
使用感はレギュラーの方はしっかりと刺さりやすく、極細はちょっと深く刺すと折れそうに感じることがあるように思えます。
太さの差があるため、作品の表面をレギュラーのニードルで刺した場合と極細の場合とでは刺した跡の穴の大きさも異なります。
形作りをしていく過程ではレギュラーニードルが使いやすく、細かい部分や表面をニードルの穴の跡が見えないように見た目をきれいに仕上げる時等は極細ニードルが使いやすいです。
ハマナカのニードルとダイソーのニードル
羊毛フェルトの道具を揃えるには、手芸専門店のハマナカやクロバー等の商品から選ぶ場合と、100円均一ショップの商品を購入する方法があります。
手元にハマナカのレギュラーニードルとダイソーで購入したレギュラーニードルがありますので、写真で見た目を比べてみます(※今回手元にあるもので比べているため、参考程度にご覧ください)。


左側はハマナカのレギュラーニードル、右側はダイソーのレギュラーニードルです。色が異なるのはメッキ仕上げをしているかどうかの差があります。
針にあるギザギザの大きさが異なるように見えます。ギザギザの数はハマナカは4つ( / 一面当たり)ダイソーの方が6つ見えます。
ハマナカのレギュラーニードル | ダイソーのレギュラーニードル | |
---|---|---|
素材 | 鉄にメッキ仕上げ | スチール |
ギザギザの数 | 4つ / 一面当たり | 6つ / 一面当たり |
実際羊毛をチクチク刺してみました。
日頃はハマナカやクロバー等手芸専門店のニードルを使っているので、ダイソーのニードルを試してみました。
ダイソーのニードルもサクサクと羊毛に刺さりますが、何度チクチクしてもなかなか形がまとまり辛く時間がかかる割に思う様に進まないという感じです。
反面ハマナカのニードルは刺している触感も少しあり、羊毛の繊維が絡まりやすいのか、すんなりとまとまって形作りがしやすいです。
試しにフェルトボールに新しい羊毛をひとつまみフンワリと乗せて、ダイソーのニードルとハマナカのニードルでそれぞれ10回だけ刺してみました。
すると、ダイソーのニードルではくっつきが悪く、あまり馴染んでいかない感じです。
一方ハマナカのニードルでは刺した部分がすでにフェルトボールにしっかりくっついていました。同じような力加減ですが、一刺し毎の感触がザッと手応えがあり繊維が絡まってるなあと感じることが出来ます。
ハマナカのニードルはダイソーよりは高額ですし、気軽に購入出来るほど店舗数も100円均一ショップほどありません。
それでもやはり初めてだからこそ、ニードルはハマナカやクロバー等手芸専門店の商品を使ってみることをおすすめしたいと改めて思いました。
手の中で出来ていく実感があると制作へのテンションが変わりますし、作品も早く出来ます。

羊毛フェルト自体も販売店により個性はありますが、ニードルは思ったより差があり正直驚きました・・・
羊毛フェルトニードルと普通の縫い針
羊毛フェルトニードルを購入を考えていても、家にあるもので代用出来ないかということが頭をよぎります。
ニードルと普通の縫い針と比べてみます。


左側はハマナカの羊毛フェルトレギュラーニードル、 右側は布用の一般的な縫い針です。
これは差がわかりやすいかと思います。
ニードルは先の方にギザギザがありますが。普通の針はツルっとしています。
やはり羊毛フェルトのニードルはちょっと特殊であることが分かります。
羊毛フェルトのニードルは何かで代用出来るの?
羊毛フェルトニードルと普通の縫い針で写真をご紹介しましたが、羊毛フェルト用のニードルは羊毛の繊維を絡めて固め、フェルト化することに特化したギザギザがある特殊な針です。
縫い針は布に糸を通すため布を痛めないようツルツルの丸い表面になっています。
使う用途が異なるので代用することは難しいです。
羊毛フェルトはフェルト化することで作品を作るのでニードル以外の方法として、石鹸水で擦って固める方法があります。
50~60度のお湯に台所用洗剤を少し入れた石鹸水で羊毛フェルトを撫でていくとフェルト化します。
ハマナカには石鹸水用の石鹸と手を石鹸水まみれにならず振るだけでフェルトボールを作ることが出来る道具のキットが販売されていますので、ニードル以外で羊毛フェルトをやってみたい場合におすすめのキットです。
ニードルは折れる!折れた時はどうしたらいいの?
羊毛フェルトのニードルは細くて長めのため、だんだん固まってきた羊毛フェルトをチクチクしているとポキっと折れる時があります。
特に力を入れていることもなくチクチクさしている途中で折れるので、ちょっとした角度やちょっとした力加減なのでしょうか。
刺さった状態で折れるので針先は大概は羊毛フェルトに刺さっているか中に入り込んでしまっていることが多いです。
取り除くことが出来ればいいのですが、作品の中に入り込んで取れない場合もあります。そのままにしていて危なくないと判断してしまうこともあるかと思いますが、万が一のことを考えて取り除いたことがあります。
その際は作品を断ちバサミで切ってニードルの折れたものを取り出しました。

作品がダメになってしまうこともあるので、このような取り方はできるだけしたくないことです。
この時は力任せにチクチクではなくグサグサとニードルを奥深く刺しこんでいたので、その力もあり中で折れてしまったと考えられました。
そのこともあり、力まかせにグサグサ刺すことはやめました。

優しくチクチク楽しむことを忘れて、力一杯グサグサしてしまい反省。
折れた針は失くさないように保管して市区町村の指示通りに廃棄します。
廃棄までタイミングも合わないので「折れた針入れ」用に透明の瓶を使っています。透明なのでパッと見て折れた針が入っているのが分かるので、日頃手が届かない高い場所に置いていたとしても何か分かりやすいです。

羊毛フェルトのニードルの違いについてまとめ
羊毛フェルトのニードルといってもメーカーや種類も様々ありますが、やはりそれぞれに違いがあります。
- 羊毛フェルトニードルと縫い針の違い
使用目的が異なることもあり見た目からも明らかな違いがある - レギュラーニードルと極細ニードルの違い
太さが異なる為、細かい部分や作品の仕上げには極細ニードルが使いやすい - 100円均一ショップのニードルと手芸専門店のニードルの違い
ハマナカやクロバー等手芸専門店のニードルの方が、羊毛の繊維がしっかり絡まる為使いやすい
初めての場合は特に悩ましくなりますが、手芸専門店のハマナカやクロバーでスターターキットを購入してみると、買い揃える手間も省け、作品を作りやすい道具が一通り揃っているので始めてみやすいと思います。

羊毛フェルトだけでなく、アクレーヌ等アクリルフェルト作品作りにも使えるので一通りセットで揃えてみると楽しめる幅が広がるかもしれません♪
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