はじめて羊毛フェルトを作ってみる時に、おすすめなのがフェルトボールです。
石鹸湯で作る方法もありますが、今回はニードル(針)でチクチク刺し固めてつくる方法をご紹介します。
フェルトボールを作ることができると、アクセサリーやリース、動物など様々なものに応用が利くので、羊毛フェルトで作れるレパートリーが増えて楽しくなります♪
フェルトボールを作るにあたり準備するもの
フェルトボールを作るために、まずは羊毛フェルトで必要な道具を揃えておきます。
- 羊毛フェルト
- フェルティングニードル(針)
- フェルティングマット(作業台)



羊毛フェルトは、好みの色を準備します。
フェルティンングニードルは羊毛をチクチク刺して繊維を絡ませ固めていくためのギザギザが付いた特殊な針です。針だけで販売されていることもありそのまま使うことも出来ますし、グリップ付きのニードルも販売されています。
ニードルで羊毛を刺す際に机やテーブルに傷がつかないよう、また針が折れにくいように敷く台がフェルティングマットです。
いずれの道具も身近なお店では100均、近くの手芸店、インターネットではハマナカの商品をよく目にします。準備しやすいところで揃えてみると始めやすいですよ。
はじめての羊毛フェルトにおすすめ!フェルトボールの作り方



フェルトボールは羊毛フェルトをクルクル丸めてはチクチクとニードルで刺し固める作業を繰り返して作ります。
約1gの羊毛フェルトを直径約2cmのボールにチクチク固めて1つのフェルトボールにします。
フェルトボールを3つ作りたいと思いますので、3色の羊毛を使用します。
使用した羊毛フェルトはコチラ↓
茶色【H441-126-41】
ウールキャンディ シュクル ソリッド 20g (約10g x 2玉)
ピンク色【H441-126-22】
ウールキャンディ シュクル ソリッド 20g (約10g x 2玉)
黄色【H440-000-35】
フェルト羊毛 ソリッド 50g
フェルトボールに必要な羊毛フェルトを取り分ける
茶色の羊毛フェルトの塊1つを取り出してみるとクルクルと丸まっているので広げて適当に切ります。手でちぎってもいいですが、ハサミを使うときれいに切り取れます(ピンク色も同じようにします)。


黄色の羊毛フェルトはボリュームたっぷりに入っています。繊維が長くて手でちぎるには力が要りますのでハサミで切ります。

切り分けた羊毛を少しずつ手でちぎりながら1つ当たり約1gずつになるよう測り、下の写真のように繊維は揃えず、フワフワなじませるようにします。



羊毛フェルトをニードルで丸めながらボール状に固める
1gずつの羊毛フェルトを一気に丸めるのも可能ですが、少しずつ丸めながら固めていくとニードルを刺しやすいので、それぞれ均等に2つに分けます。

2つに分けた1つを端からクルクルと手で丸めます。
半分くらい丸めたら、ニードルでチクチクと刺して固めていきます。ニードルの針は垂直にささるように刺すようにします。針を斜めにすると折れやすく危ないです。

慣れてくると、ニードルを斜めに刺してしまうこともありますが、やはり折れやすく、指を刺してしまうことも多くなります。




クルクル丸めながらひたすらチクチク刺し、横長になると両端を折ってさらにチクチク固めてを繰り返しながら、ボール状に近づけていきます。
クルクル羊毛を回して360度の方面からニードルをチクチク刺していくと、ボール状になりやすいです。






ボール状に固まったら、最初に2つに分けたもう片方の羊毛フェルトを、ボール状に固まった羊毛フェルトにクルクル包むように巻きつけ、さらにニードルで刺し固めていきます。




包み込むようにしながら、チクチク固めてボール状になるように整えます。


フェルトボールの完成!
ボール状に刺し固めて直径約2cmくらいになると完成です。

ニードルでチクチク刺しすぎると固い小さめのボールになりますし、柔らかすぎるとボールから形が崩れやすくなるので、最初の芯になる部分は気持ち固めに、羊毛を包むように巻きつけてチクチクする時は様子見ながら固めていくと仕上がりがきれいになります。

フェルトボールを応用して、くま・うさぎ・トラの顔を作る



上記で作ったフェルトボールを利用して、くま・うさぎ・トラの顔を作ってみたいと思います。
顔にするために、くま・うさぎ・トラの耳、目、鼻と鼻まわりの羊毛を準備します。
小さいパーツは少量の羊毛を手にとり、指先や手のひらを使って小さく丸めます。丸くまとめてからニードルでチクチクすると刺しやすくなりますし、様子をみながら羊毛の量を調整もできます。
また、耳や目などは、置いてみたり、仮留めして位置を決めるといいです。
フェルトボールの顔につけるパーツ用の羊毛の準備する
くまから作っていきますが、続くうさぎとトラも同じ要領です。
耳、目、鼻と鼻まわりの羊毛を少しずつ取ります。
使用したハマナカの羊毛フェルトはこちら↓
茶色【H441-126-41】(耳部分)
ウールキャンディ シュクル ソリッド 20g (約10g x 2玉)
ベージュ色【H441-127-803】(鼻周り部分)
ウールキャンディ シュクル ナチュラルブレンド 20g (約10g x 2玉)
黒色【H441-126-9】(目と鼻部分)
ウールキャンディ シュクル ソリッド 20g (約10g x 2玉)

フェルトボールで作るくまの顔
鼻周りのベージュの羊毛、耳部分の茶色の羊毛を、それぞれ指先で丸めてチクチク刺して形を整えます。小さいパーツなので指を刺してしまわないよう気を付けましょう。
ある程度形が整ってきたら、ベースの顔フェルトボールに刺し込む(ジョイントする)部分は、固めずに少しふわふわと残しておくと顔に刺し込みやすくなります。
パーツの周辺は深くニードルを刺さずに、浅く細かく刺し込んでいくと仕上がりがきれいに見えます。




次に目をつけていきます。目の黒い羊毛も指先でクルクルまとめてから、ニードルで仮止めするイメージで目の位置を決め、チクチク刺し込んでつけていきます。


以上で、完成です!
フェルトボールで作るうさぎの顔
うさぎも同じようにパーツをつけていきます。
ピンク色【H441-126-22】(耳部分)
ウールキャンディ シュクル ソリッド 20g (約10g x 2玉)
白色【H441-126-1】(耳の中と鼻周り部分)
ウールキャンディ シュクル ソリッド 20g (約10g x 2玉)
黒色【H441-126-9】(目と鼻部分)
ウールキャンディ シュクル ソリッド 20g (約10g x 2玉)

耳の中の白い部分もつけてみます。掌に白の羊毛を少しのせて、反対側の手の指ですりすり、コヨリを作るイメージで細長くまとめます。




白い部分をピンクの耳に、ニードルでチクチク刺してつけます。

耳が二つできたら、くまと同じ要領で耳をつけ、顔を整えていきます。
完成イメージは後ほど!
フェルトボールで作るトラの顔
トラも同じようにパーツを作ってつけていきます。黒の縞模様部分は、掌や指先で細長くコヨリ状に馴染ませてから、顔のフェルトボールにニードルで刺し付けます。
使用したハマナカの羊毛フェルトはこちら↓
黄色【H440-000-35】(耳部分)
フェルト羊毛 ソリッド 50g
白色【H441-126-1】(鼻周り部分)
ウールキャンディ シュクル ソリッド 20g (約10g x 2玉)
黒色【H441-126-9】(目と鼻と縞模様部分)
ウールキャンディ シュクル ソリッド 20g (約10g x 2玉)


フェルトボールから作るくま・うさぎ・トラの完成!
うさぎの目は、笑っているように見えるよう、黒の羊毛フェルトを丸めずに、細長くしてみました。
このように、好きな表情を作ることもできます。擬人化して、まゆげっぽくもできますね!目の大きさや形を変えるだけでも、表情が変わるので、面白いです。

上から見たところ。トラの模様も完成です。

きれいに作りたいなあとか、なんかブサイクだなあとか、思う事もあります。でも、思ったのと違う・・・という仕上がりも、また愛着が湧いたりするのですよね。それも楽しみながら、チクチク!ワクワク!!を続けたいなと思います。
みなさんが作ったら、きっとまたそれぞれ違ったりするのでしょうね。写真で見せ合いっこしても楽しそうです!

フェルトボールが作れると色んな羊毛フェルト作品が作れるようになります。動物の顔の他にフェルトボールで作れる作品例を紹介します。
羊毛フェルトボールを利用してクリスマスツリー・リース・アクセサリーを作る
フェルトボールが作れるようになれば、いろんな作品に応用が効きます。
例えば練習に何個か作ったフェルトボールでお団子やモビールを作ってみたり、ボンドでつなげてコースターにすることもできます。
フェルトボールで作るクリスマスツリー
緑色2色、赤色、白色でクリスマスツリーを作ってみました。
ツリーの芯に円錐形のベースを作り、フェルトボールをボンドでつけました。
フェルトボールで作るクリスマスツリース
クリスマスツリー同様にフェルトボールでクリスマスリースも作っています。
緑・赤・白の3色のフェルトボールを交互につなげるだけなので、初心者でも作りやすいと思います。
フェルトボールのアレンジでリンゴのペンダント
フェルトボールが作れるようになると、丸いボールから少し変形させることでいろんな作品のイメージが広がります。
丸いボールからりんごの形に仕上げて、ヒートンをボンドで埋め込んでペンダントチェーンをつけてみました。
フェルトボールで作るヘアゴム
フェルトボールとヘアゴムで、簡単なアクセサリーを作ることも出来ます。
今回は100円均一ショップで何本かセットになっていたヘアゴムを使用しました。
フェルトボールを小さめに作り、ヘアゴムと一緒に羊毛を巻き付けてチクチク刺し固めて一体化させることで、フェルトボールが付いたヘアゴムが出来上がります。
フェルトボールが作れるようになったら、次のステップでぜひ試してみてください。
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