こんにちは!
今回はフェルト生地に羊毛フェルトで刺繍をし、生地を縫い合わせてスマホケースを作ってみました。
裁縫の部分は別にして、フェルト生地に羊毛フェルトで刺繍をするやり方とコツをご紹介します。
アウトライン(縁)を丁寧にニードルで刺しておくと仕上がりもきれいに見えます。

つい羊毛フェルトをチクチク刺しすぎて硬く固めてしまいがちな私。生地に羊毛を刺し固めすぎると、生地がよれてしまいます。もう少しふんわりと羊毛を固めた方がよかったな〜。
羊毛フェルトの刺繍のやり方
羊毛フェルトの刺繍のやり方は大きくは2ステップです。
- 布地に模様を下書きする
- 下書きに沿って羊毛フェルトをパンチャーとニードルで刺し固める
模様(柄)はなんでもOK。
初めての場合はシルエットのみの模様だと作りやすいです。
私も今回はシルエットのみのイルカと魚たち、もう一つはカットオレンジのシンプルな柄にしました。
リンゴやチューリップなども作りやすいのではないかと思います。
まずはどんな模様にするのかを決めたら、羊毛フェルトで刺繍をする準備などもう少し詳しくステップを見ていきます。
羊毛フェルトの刺繍で準備する道具
どんな刺繍をするか模様が決まったら、次は道具の準備です。
- 生地(布など)
- 羊毛フェルト
- フェルティングニードル
- フェルトパンチャー
- フェルトパンチャー用ブラシマット
- チャコペン(水性タイプ)
今回はフェルト生地を使いましたが、コットン布など柔らかめの生地であれば、初めての場合でも簡単に羊毛フェルトで刺繍することができます。

羊毛フェルトで刺繍をする場合には、ジーンズ生地のように目が詰まった生地やあまりに分厚い生地、ナイロンの生地だとニードルが刺さりにくく折れやすいです。
初心者の場合は、コットンやフェルトのような柔らかい生地で、薄い生地よりも少しだけ厚さがあるものがおすすめです。
羊毛フェルトは模様のイメージに合わせて色を準備します。
色のバリエーションがあまりない場合は、1〜2色でできる模様を考えてみてもいいと思います。
フェルティングニードル、フェルトパンチャー、フェルトパンチャー用ブラシマットを使って、生地に羊毛フェルトをチクチク刺して刺繍していきます。

生地に羊毛フェルトで刺繍する時に、細やかな模様の場合は1本のニードルでチクチクと刺す方がやりやすく綺麗に仕上がりますが、シンプルな模様など広めの面積の場合にはフェルトパンチャーを使うと軽い力で刺さりやすく刺す工程が減るので便利です。
クロバーのフェルトパンチャーは5本のニードルがついています。
ニードルカバーがついているので、安心して使うことができます。


フェルトパンチャー用ブラシマットはその名の通りマット部分がブラシ状になっています。
ブラシマットに生地をのせて羊毛フェルトを刺繍します。
ブラシ状になっているため生地に羊毛フェルトを刺しやすく、スポンジマットに比べると生地の裏がマットに絡まりにくいのでおすすめです。

チャコペンは生地に模様を書くために使います。
時間が経つと消えるので、下書きとして便利な道具です。
ペンシル(鉛筆)タイプもありますが、今回は水性ペンタイプを使いました。
ペンシルタイプはフェルト生地に描きづらかったことがあり、それ以降は水性ペンタイプのチャコペンを使っています。
羊毛フェルトで刺繍をする手順
まずは、生地にチャコペンで模様を描きます。
初めての場合はシンプルなデザインで、シルエットのみの柄がおすすめです。

私はイルカと魚、オレンジの断面にしてみました


生地に模様を描き終えたら、イメージに合う羊毛フェルトの色を選びます。
実際に生地の上に置いてみるとイメージがしやすいです。

羊毛フェルトだけでなく、アクレーヌでもいいと思います。

下書きをした模様にそって羊毛フェルトを仮置きし、アウトライン(縁)から刺していきます。
アウトラインからスタートすると、羊毛フェルトがはみ出しにくく形を整えやすくなります。
下書きに沿って、最初は少なめに羊毛フェルトをチクチクと刺して、少しずつ重ねて厚みを持たせます。
広い面に羊毛フェルトを刺す場合はパンチャーを使います。
布地にパンチャーを当てて上から押すとニードルが布に刺さる仕様になっています。


好みの厚さになってきたら、生地との境目を細かく丁寧にフェルティングニードルで刺し固めます。
表面も細かくフェルティングニードルで刺して仕上げます。


イメージ通りに仕上がったら、裏側の処理をします。
羊毛フェルトで刺繍した時の裏側の処理
羊毛フェルトで生地に刺繍をすると裏側がモケモケとしています。

裏地をつけるのでこのままでもいいのですが、気になる場合は少し整えるために石鹸水でこすります。
石鹸水はぬるま湯 100 ml に対して、食器洗剤を一滴入れます。
ビニール手袋やポリ袋に手を入れて指先を石鹸水に浸し、生地の裏側のモケモケとしている部分を優しくこすります。

力をいれずにそっとこする → 石鹸水に指先を浸す → そっとこする、を何度か繰り返し、しっとりおさまってきたら水分がなくなるまで乾かします(生地の裏側をアイロンで抑えてもOKです)。

羊毛フェルトを石鹸水でフェルト化して作品を作る方法もあります。その方法を少しマネしてみました。
以上で、羊毛フェルトの刺繍が完成です。
シンプルなシルエットのみの模様だと、初めての場合も作りやすいです。

羊毛フェルトの刺繍のコツ
羊毛フェルトで刺繍する時は、フェルトパンチャーとフェルトパンチャー用ブラシマットがあると便利です。
初めて羊毛フェルトで刺繍する場合は、生地が分厚いとニードルが折れてしまう原因になったり、刺繍も難しくなりますし、薄い生地だと生地がよれやすくなってしまうので、フェルト生地や柔らかいコットン布地などがおすすめです。
羊毛フェルトで刺繍をするコツは、あせらずに厚さが均一になるよう少しずつ羊毛を重ねていき、アウトライン(縁)と表面を丁寧に整えることです。
模様のアウトラインから刺しかためて、模様の中はムラができないようにできるだけ均一に少しずつ羊毛フェルトを盛っていくことを繰り返します。
デコボコ感がある場合は手で触って薄い部分に羊毛を少しずつ足して盛っていきます。
模様のアウトラインを生地にしっかり刺し込み、羊毛フェルトで盛り上がっている表面を細かくチクチク刺して整えるときれいに見えます。
羊毛フェルトで刺繍をしたあと、生地を裏返すとモケモケと羊毛フェルトの繊維が飛び出しています。
裏地などをつける場合はそのままでもいいと思いますが、石鹸水でやさしくこすってモケモケ感をなくして均一にならしておくこともできます(石鹸水でフェルト化をする)。
あせらず少しずつ重ねて盛っていくことの繰り返しがコツです。

羊毛フェルトを盛りすぎると重みで生地がひっぱられてしまいますので、少しずつ様子を見ながら盛っていきます。
羊毛フェルトの刺繍でスマホケースを手作りしてみた
生地に羊毛フェルトで刺繍をしてみたら、その生地を使ってポーチやスマホケースを作ることもできます。
作る用途でいろんな生地にチャレンジしてみたいですね。
今回はフェルト生地に羊毛フェルトで刺繍をしたので、スマホケースを作ってみました。
- 表地:羊毛フェルトで刺繍をしたフェルト生地
- 裏地:綿生地
- 縫い針と糸
- チロリアンテープ・切れ端の布
- ボタン
- 細い髪ゴム
表地のフェルト生地と裏地の綿生地をスマホの大きさにより一回り大きくカットし、羊毛フェルトで刺繍をしたフェルト生地と裏地の綿生地を縫い合わせます。
生地をいきなりカットするのは勇気がいるので普通紙で型紙をつくり、それに合わせてカットしました。


ケースの底に当たる部分はチロリアンテープや端生地を縫い付け、飾りもかねて強度をつけます。

上からスマホが飛び出ないように、細い髪ゴムとボタンで蓋を作って完成です。

祖母と母がリユース用に溜めていたボタンを譲り受けたのでそれを使いました。

羊毛フェルトの刺繍がシルエットだけでなく、ステップアップでいろんな模様の刺繍ができるようになると作品の幅が広がります。
いつかは無地のコットンエコバッグに羊毛フェルトで刺繍をしてオリジナルバッグも作ってみたいなぁと考えています。
みなさんも、まずはシルエットの模様から羊毛フェルトの刺繍を初めてみませんか?
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